【公開終了】脚本期間限定公開 「ミツバチ」
脚本の公開に寄せて
家族、というものについて、都度考える機会があります。たとえば、ここに犬がいるとします。犬に「母」という役割をあて、猫をつれてきて、猫に「父」という役割をあてて、そこにヒトを連れてきて、「子供」という役割をあててみる。さて、この種族混合チームは、「家族」というチームの構成条件を果たすのでしょうか。
都がパートナーシップ制度に対するパブリックコメントを募集する旨を交付し、恋愛リアリティショーでは結婚を前提としたカップルの成立を提供し、ソロ活、おひとりさまウエディングなどといった単身でも生きていく社会が肯定されるいま、「ミツバチ」という作品はふたつの「家族になりたいひとたちの話」を並行して描いた作品になります。
他人と他人が連れ添うのに、「家族」というチーム構成はどうにも形式的で、それでいて、どうにも魅力的で、どうにも、近寄りがたく、離れがたい。イヌネコヒトが家族と呼べるのか、なんとも主語のでかい話ではありますが、結局のところわたしたちは他人同士なので、寄り添いあうには種族を超える並みの馬力がいるんじゃなかろうか、などと考えたりもしつつ。
ご一読いただけますと幸いです。そして、願わくば4月にお会いできますように。
ヒラノライセ
相手に向き合って愛することや誰かと繋がり続けることって、私からしたら苦しくてとても怖いことだと思っていて。
愛は目に見えるものではないし、
恋愛だけじゃない色んな愛が世の中に溢れかえって、これが本当に愛なのかわからなくなるし、
愛したいほど大切なのに一歩間違えたら傷つけることになるから。
でも、ここに出てくる人たちは不器用だけれど愛することについて考え続けている。
それぞれの考え方で色んな方向から、傷つき傷つけながらもそれでもぶつかって。
だから共感しきれなくても、一人ひとりの登場人物が愛おしく感じられると思います。
ノナカモヱリ
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