anonetにおける創作ガイドラインについて
当ガイドラインは個人の尊厳を守る事、人格を尊重する事、相互の信頼を築く事に関し、anonetに関わるすべての人々が望ましい形で創作活動に取り組むためのものです。anonetに所属するメンバー及び、anonetが開催するあらゆる企画・運営に関わる人々に対し求められる約束ごとと、対策、実際にハラスメントが起こった際の対処について記載しています。
【約束ごと】
・年齢、出身、経験、性別などの個人に関するあらゆる情報に左右されず、一個人を尊重し、対等な立場での環境づくりに努めます。
・anonetでは出演にあたり、肖像権の同意については当人、所属先の同意をもとに、その当人にとって不利益となる使用は行わないことを誓います。
・稽古時間外、ワークショップ時間外の拘束については両者の同意のない限り、原則禁止とします。年功序列、性差による強要、お酒の場における冗談についても厳正に対処します。
・創作段階における演出指示において、肌の過度な露出や、他者へ触れること、必要とされる性的/暴力描写のあるシーンにおいては事前に参加者への通達を行い、演出家/俳優の独断での実施はせず、十分な配慮と対策、心身のケアを行います。必要に応じ、外部のカウンセラー等の雇用を検討します。
・連絡先、住所、その他個人情報に関し、同意の上で得たものであったとしてもそれをもとに相手に対する加害、悪用、強要などは一切認めません。
・あらゆる創作活動において、相手の意見、立場を尊重し、個人的な思想や哲学は守られるものとして扱います。
・感情をあらわにして場の空気を支配すること、暴言、暴力、相手の容姿や性別を元にからかう言葉、作品作りを名目とした相手のプライバシーの侵害など、相手を精神的/肉体的に傷つける行為については認めません。
・創作におけるクオリティの追求やパフォーマンスの発揮と、上記のような行為は一切関係がないとし、そういった行為が認められた場合は、傷つけられた相手に寄り添い、常に何が行えるのか/行うべきでないかについて考えます。
【ハラスメントへの対策】
・団体相談窓口を設置する
anonetでは立ち上げ当時より、第三者機関との中継を行うハラスメント窓口を保有しています。また、内部の人間の気づけないハラスメントに対しては匿名性のフォーム(https://forms.gle/L1oJqRhrDh825DFV9)を設け、フォームに寄せられたあらゆる告白、意見に関しては真摯に向き合う事を約束します。ハラスメントと言い切れないが、活動の場において気になる言動や、参加の上で団体もしくは参加者に対し不安に感じることなど、すべての意見を公平に扱い、考慮します。
・定期的にあらゆるハラスメントに対する認識のアップデートを行う
外部のハラスメントに関する講義、書籍等を通し、互いの認識を共有します。また、公演の参加時には当ガイドライン及び、下記参考ページを通じ、参加者への意識の共有を行います。
【実際にハラスメントが起こった際の対応について】
・anonet、もしくはanonetのメンバーが関わる場においてあらゆるハラスメントに直面した際には、上記のような考えのもと、当事者含む関係者への調査とヒアリングを行った上で、責任ある立場として、当事者の意向を尊重しつつ、情報の公開、第三者機関を含む対処に対し真摯に検討し、行動します。
・anonetの創作活動の現場において、上記の約束ごとから逸脱する行為が見受けられた場合は当事者への注意、認識の確認を丁寧に行い、意識のアップデートに努めます。また、改善の余地が見受けられない場合や、状況によってはその参加者の活動への参加を金輪際、一切禁止とします。
参考:厚生労働省 雇用環境・均等局「パワーハラスメントの定義について」
厚生労働省 雇用環境・均等局「職場におけるハラスメントの防止のために」
上記のガイドラインは常に更新されるものであり、その場での適切な対処については随時検討するものとします。
2022.5.20 anonet
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